2013年5月2日木曜日

頭で考えた音楽

最近このRAのthomのインタビューを何回も繰り返して読んでる。
http://jp.residentadvisor.net/feature.aspx?1656

18歳ぐらいからクラブミュージックというかDTM一辺倒だった僕も、本格的に楽器を演奏するようになったり、スタジオ入る回数が増えたりして、グルーブというかアクセントというか例えばドラムとベースがかみ合ってドライブする瞬間を理屈だけじゃなくて体で体感するようになって、インタビューの内容がちょっと分かって来た。

でもその中で言及されている頭で考えた音楽っていう内容だけがどうしても考えても、演奏しても、曲を作りながらでもわからない。。

昨日、ベースやギターを適当に録ったものをこのwavesのプラグインで適当にいじりまくってFXとかPADDINGを作っていたらミラクルが起きまくって、クリエイティブで楽しくて一日終わってた。



まあ、それをまだ曲にはしてないけど、そういうのが頭で考えてない音楽なのかな〜って思った。でも1998,1999年のaphex twinもsqurepusherも完全に頭で考えた音楽って感じはしないよな〜。頭で考えたってアイデアのこともさすのかな。。謎が深まる。。瞬間芸術を極めるということを言ってるのかな。もうちょっと答えを探して行こうって思った。

あと話それるけど、インタビューの中で言ってるジャンルとかカテゴライズされたら既に終わっているっていうダブステップに関する言及も面白かった。Bords of canadaについてのブログでも言ったけど、最近特にそう思う。例えば一番近い話、160-170BPMの変なベースの音楽がいい感じだな〜って思って、それがJukeとかfootworkっていうジャンルって名前が付けられた瞬間それが一気に冷めた。Trapもそう、なんかSouthっぽかったらtrapなのかな〜って思っただけだった。そしてそれが更にBPMでカテゴライズされた時点で僕の体にフィットしない音楽、thomの言葉を借りると音像全開のハイプな音楽まで含まれてしまうということという意味でも更にちょっとひいた。音像全開のハイプな音楽ってどこ迄差すかは個人の解釈だからあれだけど。

例えばドラムンベースでも長年色んな音楽を享受し続けてきて、今のドラムンベースの多様性があると思う。それによって現在全ての「ドラムンベース」が一極端にされてしまう。BPM縛りで。もうそれはあきらめてるし、そういうジャンルの認識になってしまったということでいい。でもそれがDubstepだと5、6年、さっきいったJukeではもう1年の内でそれが出来上がってしまう。音楽のサイクルがはやすぎて、その変化に対してエキサイティング出来なくて、新しいものが生まれてももうなんというか手のつけようがないのが今のクラブミュージックだと思う。音楽を消費だけするDJだけやっている人にとっては色々次々と生まれて来て色々な発見がめまぐるしくあって、楽しいと思う。でも作り手から見れば本当に深刻な問題だなーと思ったりする。作っては、こういうことはもうだれかがやってしまっているからって躊躇して方向性が定まらないんだから。

あとクラブミュージックってものは正直やり始めれば誰でもある程度のもは作れるようになったというのもちょっと影響しているし、僕自身にもそれが影響していてなんか前より魅力が薄れて、手のかかる方、手間のかかる時代と逆行した方向に自分が自然といっているのを感じる。利便性=生産性かもしれないけど、利便性=いいものっていう方程式は成り立たないかもしれない。音楽に限らず。

正直今の状況で何をすればベストだというのは分からない。でもそういうことを真剣に考えたり、色々な音楽を体で、頭で、感覚で理解しながら、今の充電期間でなんか見えて来た気がするなー。例えばウルトライースタ=アフロビート + エレクトロニカ + ビジュアルアート + テキーラとかw 

分からない状況だけど今言えるのは、変に昔は良かったな〜って懐古主義に走るのも違うと思うし、「言葉で説明できなものを特化する」ってことが現在の僕の答えかな〜。音楽は言葉にはめられたら終わりだと思って、言葉を越えて感情に頭、体全身に訴えかける音楽をつくらなければいけない気がして来てる。

考えすぎて禿げそうだけど、インタビューのまとめ的な感想を言うと、thomのような立ち位置は最強だなーって思うってことかなー。だってライブみても音源聞いてもクラブミュージックを長年やってる人もバンドをずっとやってる人も納得させることが出来てしまうから。






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